最近とても気になっているのが今流行りのエコバッグ。
環境配慮というエコバッグ本来の着想点はとてもいいと思うんだけど、この流行具合がどうも不自然な気がして、どうにも腑に落ちない。 一歩外に出れば商品化されたエコバッグが店頭にずらりと並び、そこには環境に配慮というコンセプトより、「エコ」を食い物にしたお店側の売上をあげたいというエゴが見え見えだ。 いまや皆が口を揃えてレジ袋をもらわず、エコバッグを!と言っている。 私はめったな事ではレジ袋要りませんとは言わない。 素直にありがたくレジ袋をもらっている。 何故かと言うと、家に持ち帰ったレジ袋は家庭ゴミの分別に使用したりとリサイクルの利用価値がとても高く、無いと困るから。 そんな私も実は一時期、レジ袋を断っていた経験がある。でもその結果、家庭ゴミの分別に使うゴミ袋が無くなって、結局レジ袋をわざわざ買いに行ったのだ。 そしてその時、ふと思った。 なんか違わない? 私が気に入っているバッグの一つにビルケンストックのバッグがある。 ビルケンストック正規店で靴を購入すると、紙袋の代わりに丈夫なキャンバス地で出来たバッグに靴箱を入れてくれるのだ。 靴箱が縦に入るサイズだからちょっと縦長だけど、シンプルなデザイン且つかなり丈夫なので使い勝手がある。 そしてそれだけしっかりしているバッグだと、たとえちょっと縦長で少々使い辛くても捨てにくいのだ。 消費者にエコバッグを「買わせる」のではなく、販売する側で提供するレジ袋・紙袋を捨てにくいものにする。 ビルケンストックのバッグが環境に配慮した結果なのかは知らないけれど、違う形のエコバッグの一つとして、この方がとても気持ちがいい。 そういえば先日、沖縄の美ら海水族館に行ってきたのですが、水族館内のお土産店でもらったレジ袋にちょっと感動。 そのレジ袋には、このレジ袋をリサイクルするように勧める内容の文章に加えて「レジ袋を収納するには三角折りにするとかさばらず持ち運びにも便利です。」とあり、丁寧に三角折りの折り方が展開図でプリントされていたのだ。 環境保護の為にレジ袋削減が叫ばれる中、水族館のような環境そのものを扱う団体が堂々とレジ袋を使っている。 そして、使いまわしの勧めをただ言うだけでは言い訳に聞こえてしまいそうなところを、三角折の折り方までを説明する事によってレジ袋を使っても現実を見据えたエコな提案に着地できている事が素晴らしい。 みんなが言うからではなく、物事を多面的に考え、一度立ち止まって現実を見据えること。 楽をしようという意味ではなくて無理をしすぎず、身の丈に合うレベルで物事を考える。 全ての物事において言える事ではあるけれど、 特にエコのような性質の問題においては続けられる事が何よりも大事なわけで。 今のエコバッグブームで次から次へとエコバッグを乗り換えたりした結果、 使われなくなったエコバッグ自体がゴミになり、 結局ゴミを増やす事にならなきゃいいなぁ。
by meritojo
| 2007-10-20 05:55
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